岐阜県の訪日外国人数が大幅に増加

岐阜県への訪日外国人旅行者数は、近年大幅に増加しています。2024年1月から10月までの外国人延べ宿泊者数は約184万6000人に達し、これは過去最多だった2019年の1年間の数値を上回っています。
特に、2024年4月の外国人延べ宿泊者数は247,970人で、2019年同月比133.4%と大幅な増加を記録しました。
国別では、台湾、中国、香港からの旅行者が多く、これらの国・地域からの訪問者が全体の68.9%を占めています。
また、2024年には関ケ原町が海外ドラマ『SHOGUN』の影響で注目を集め、外国人観光客の新たな訪問先として人気を博しています。
全体として、岐阜県は訪日外国人旅行者数の増加に伴い、観光地の多様化や新たな魅力の発信が進んでいます。
岐阜県の多言語化対応の取り組み
岐阜県では、外国人住民や訪問者への情報提供を強化するため、多言語対応の取り組みが進められています。
県内の各自治体では、多言語対応の強化が進められています。例えば、垂井町では無料アプリ「カタログポケット」を導入し、「広報たるい」などの情報を最大10言語で配信しています。
また、岐阜市では「岐阜市多言語案内表示ガイドライン」を策定し、市内の施設名など約250語を5言語(英語、中国語〈簡体字・繁体字〉、韓国朝鮮語、タガログ語、ポルトガル語)で掲載しています。
さらに、岐阜県国際交流センターは、多言語生活情報サイトを運営し、外国人向けの相談窓口や防災情報などを提供しています。
また、災害時には「災害時多言語支援センター」を設置し、多言語での情報提供を行う体制を整えています。
これらの取り組みにより、岐阜県は多文化共生社会の実現に向けて、多言語対応を積極的に推進しています。